歯周病治療の症例
2017年2月7日
2、3年前から歯がぐらつき始めたとご相談にこられた、38歳 男性の症例です。
お口の状態を確認してみると歯ぐきが全体的に赤く腫れており、
歯周病の兆候が見てとれました。
そのため、歯周病の進行具合を検査にて確認しました。
以下が歯周病の検査結果です。
大きい数字が歯の番号で、その上下にある小さい数字が歯周ポケットの深さです。
1つの歯に対し、6箇所のポケットを測定します。
3mm以下が正常、4mm~6mmが中程度、7mm以上が重度の歯周炎です。
この方は4mm以上が全体の半分以上と、かなり歯周病が進行していました。
また歯周ポケット検査時には、細長い器具をポケットに当てて測定するのですが、
その際に出血した割合というのも非常に高くなっています。
(出血した割合が5%以下であれば、良い状態だと言えます)
このように少しの刺激で出血してしまうと傷口から歯周病菌が入り込んでしまい、
お口の病気にとどまらずさらなる病気を引き起こしかねません。
お口のクリーニングに何回か通っていただき、初診時より数か月後の写真です。
腫れもおさまり、正常な歯ぐきに戻りました。
数字で確認してもかなり改善されているのが確認できます。
歯周病は日本人の80%が患わっている国民病とされています。
また少しずつ進行していくため自覚症状もほとんどなく、
気付いた時には歯がボロボロになっているということも少なくありません。
歯の定期検査はぜひ受けていただくことをお勧めします。