歯周病と口臭の関係!気になる口臭の治療法と予防法をご紹介

2017年9月25日

口臭

 

歯周病は全世界で一番患者数の多い病気とされ、日本でも成人の約80%が歯周病だと言われています。口臭がひどくなる原因はさまざまですが、歯周病による口臭は最も臭いが強く、歯周病と口臭の関係はとても密接です。そのため歯周病を治すことは口臭の改善につながるばかりか、体の健康維持のためにも重要になります。そこで本記事では、歯周病とはどのようなものなのか、ご自身でのチェック法や口臭との関係・治療法と予防法をご紹介したいと思います。

 

 

 

1.歯周病とは

歯周病を治療するにあたり、まずは歯周病とはどのようなものなのか詳しく見ていきたいと思います。

 

 

1-1.歯周病はどのように進行するのか

歯周病は細菌が感染することによって引き起こされる病気です。口の中には常に500種類程の細菌が存在し、歯みがきが十分ではなかったり糖分を摂取したりすると、細菌がネバネバした物質と共に歯の表面にくっつきます。これがプラークと言われるもので、このプラークの中にある細菌が歯ぐきを腫れさせ、さらに進行すると歯を支えている骨を溶かす原因となるのです。プラークは放っておくと歯石という状態になり、歯の表面により強くくっつくことになります。歯石になってしまうと歯みがきだけで取り除くことはできず、歯石の中に細菌がさらに入り歯周病を進行させてしまうという悪循環になります。

 

(歯周病が進行した歯の状態)

 

歯周病

 

 

1-2.歯周病のセルフチェック

1.歯みがきをすると血が出る

2.歯と歯の間にすき間がある

3.歯ぐきが赤く腫れている

4.歯ぐきに痛みを感じる

5.朝起きると口の中がネバネバする

6.歯が長くなったように感じる

7.硬い食べ物が噛みにくい

 

これら項目に3つ以上当てはまる場合は、歯周病になっている可能性があります。また6つ以上当てはまると歯周病もかなり進んでいるものと考えてください。

 

 

 

2.歯周病と口臭について考える

歯周病と口臭にはどのような関係があるのでしょうか。口臭を改善するためにはその一番の原因である歯周病を治療することが大切です。ここでは歯周病と口臭の関係やその特徴、またチェック法についてご紹介します。

 

 

2-1.歯周病と口臭の関係について

口臭が起こる一番の原因が歯周病です。歯周ポケットの中にある歯みがきで取り切れない細菌が長期間溜まり続けると、腐敗して口臭の原因となります。また歯周病が進行して悪化すると歯ぐきの中で膿が出てくるのですが、この膿はさらに強い臭いを伴います。

 

 

2-2.歯周病の口臭はどんな臭い?

歯周病が原因で起こる口臭には2つの特徴があります。まず1つ目は腐った玉ねぎの臭いがすることです。これは歯周ポケットなどに付着した歯石が原因だと言われています。そして2つ目に腐った卵の臭いがするようになります。これは食べ物のかすを分解する際に発生する化合物が原因となり臭いが発生します。

 

 

2-3.口臭のセルフチェック

口臭を自分で気付くのは難しいことですが、一番簡単な方法が「コップの中に息を吐いてそのにおいを嗅ぐ」ということです。すぐににおいを嗅ぐと違いがわからないため、コップに息を吐いて一呼吸おいてからそのにおいを嗅ぐことが良いかもしれません。また手の甲を舐めてチェックするという方法もあります。まず片方の手の甲を舐めます。30秒程たってからもう片方の甲のにおいを嗅ぎ、次に舐めた方の甲を嗅いでにおいの違いを比べてチェックしてみて下さい。

 

 

 

3.歯周病と口臭を予防するには?

気になる歯周病と口臭を予防するにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは歯医者でも勧めている方法を3つご紹介します。

 

 

3-1.ピカピカに歯みがきをする

ご自宅での正しいケアは歯周病と口臭の予防につながります。その中でも歯みがきは重要で、1つの歯に対し優しい力で20回以上は磨くようにしましょう。全ての歯を磨くにはそれなりの時間がかかると思いますので、テレビを見ながら綺麗に磨くことを心掛けてください。

 

 

3-2.食生活を見直す

いくら正しい歯みがきをしていも食生活が乱れていれば、お口の中の環境もなかなか良くなりません。食生活で特に気を付けたいポイントは間食です。間食の回数が多いほど細菌が増えやすい時間が長くなります。どうしても甘いものを食べたければ、食事の直後に食べるようにするとお口の環境が悪くなるリスクを減らすことができます。

 

(間食に関しては、下記動画もご参照ください)

 

 

 

3-3.定期検診でプラークを除去する

プラークから出るにおいはとても臭いものです。そのため歯医者での定期検診でプラークをしっかり取り除くことはとても重要になります。歯石は歯みがきでは取れず、また歯みがきは個人でクセがあるため磨き残しが必ず出てきます。プラークは口臭だけでなく、歯周病の原因にもなるのでしっかりとコントロールしていきましょう。

 

 

 

まとめ

歯周病と口臭の関係についてイメージはできましたでしょうか。口臭が気になる方は歯周病を治すことが重要なポイントになります。口臭を表面上なんとかしようとするのではなく、その根本の原因から除去できるよう前向きな治療を心掛けていきましょう。歯周病は口臭の原因になるだけでなく、歯を支える骨も溶かしてしまう恐ろしい病気です。毎日のケアを欠かさずしておけば、口臭に悩む日々から解放されることが出来るものと思います。

 

 

 

 

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4.日本人は歯が悪い!?

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