子どもを歯周病から守ろう!

2017年8月2日

歯周病とは?

歯周病とは歯と歯ぐきの隙間に細菌が入り込み(これがプラークになります)、

そこから出る毒素によって、周辺の組織が赤く腫れて炎症を起こしている状態です。

 

日本人では30歳以上で8割以上、小学生では4割以上が歯周病にかかっていると言われています。

 

また歯周病は病気の進行状態によって呼び名が違い、歯ぐきの表面だけに炎症がある状態のことを「歯肉炎」、炎症が歯ぐきの深いところまで進行し、歯を支えている骨が溶けてしまうことを「歯周炎」といいます。

 

歯周病になっていても自覚症状がほとんどないため放置される傾向にあり、症状が進むと最後には歯が抜け落ちてしまったり、抜歯が必要になる可能性もある怖い病気です。

 

 

(歯肉炎のイメージ図)         (歯周炎のイメージ図)

 

歯肉炎 歯周炎

 

子どもの歯周病に見られる症状

子どもの歯周病は大人のように骨が溶けてしまうようなものではなく、歯肉炎の状態であることがほとんどです。

 

歯ぐきの炎症は3歳か4歳から見られるようになり、歯が生え変わる時期の12歳前後に最も多く認められます。

 

子どもが歯周病になる原因としては次のような事が考えられます。

 

子どもが歯周病になる原因

1.歯並びが悪い

2.口呼吸をする

3.乳歯と乳歯との間に食べ物が詰まる

4.不規則な食生活

5.正しい歯磨きが出来ていない

 

これらに覚えのある子どもには特に注意してください。

放っておくと歯にプラークが溜まり歯周病になる大きな原因となります。

 

 

キスで子どもに歯周病は移ります

歯周病は人から人へ移る病気です。

 

赤ちゃんは菌をほぼ持っていない状態で生まれてきますが、お父さんやお母さんが子どもにキスをしたり、親と子どもが同じスプーンを使ったりしていると、親の口の中にある歯周病菌が子どもに移ります。

 

そのため親が歯周病になっている場合は子供とキスをしたり、同じスプーンを使ったりということは極力しないようにしましょう。

 

また子どもとご自身の歯を守るためにも、まずは親自身が歯周病の治療を受けるようにしましょう。

 

 

ご家庭で歯周病を予防する方法

歯周病の予防には原因であるプラークを綺麗に取り除くことが大切です。

正しい歯磨きをして健康なお口を保ちましょう。

 

健康なお口を保つ正しい歯磨き4つのポイント

〇ポイント1 毛先を歯の面に当てて磨く

歯ブラシの毛先を、歯と歯ぐきの境目と歯と歯の間に入るようなイメージで磨きましょう

 

〇ポイント2 優しい力で歯ブラシを動かす

歯ブラシの毛先が広がらないように優しい力で歯磨きをしましょう

 

〇ポイント3 小刻みに動かす

歯ブラシを5mm~10mmの幅で小刻みに、1本ずつ丁寧に磨きましょう

 

〇ポイント4 食べたら歯みがきをする習慣をつける

食事をした直後は細菌が糖分を栄養に酸を作り出します。

 

口の中が酸性状態になると歯の成分が溶け出してしまい、自然と元の中性状態に戻るには40分程かかるため、1日3回食べたら歯みがきをする習慣をつけ、細菌とプラークを取り除くことが大切です。

 

 

まとめ

歯周病はひどくなるまで自覚症状がほとんどない怖い病気です。

 

その予防にはご家庭でのセルフケアを中心に、本人の歯に対する意識を高めていくことが大切だといえます。

 

ただし、セルフケアだけではプラークを完全に取り除くことは難しいと一般的に言われているため、定期的にプロによるクリーニングを受け、大切な家族の歯を守るよう心掛けてください。

 

歯ブラシ

 

 

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