日本人は歯が悪い!?
2017年2月2日
日本人は歯が悪いということが良く言われます。
なぜなら歯が痛くて治療した後、本来であれば定期健診をして虫歯の予防をすべきなのに、
それに通わずまた虫歯を再発させてしまう人が多くいるからです。
〇定期健診の受診率
スウェーデンで約90%、アメリカで約80%、イギリスで約70%の
国民の方々が定期健診を受けていると言われています。
それに対し、日本の歯の定期健診受診率はたったの2%です。
この数字だけを見ても日本人に予防の意識が薄いのはあきらかです。
これでは冒頭で示した通り、虫歯の負の連鎖が断ち切れません。
まずは定期健診に通っていただけるよう、
私たち歯科医療従事者も患者さまへしっかり働きかけることが大事だと考えております。
〇歯磨きには人それぞれ癖がある
自分はしっかり磨けている!と思っていても、歯みがきには人それぞれ癖があり、
磨けている場所と磨けていない場所が必ずあります。
磨けていない場所というのは、何か月も何年も磨き残しがある状態です。
そこには細菌がいっぱいいるわけですから、
その状態で食事をするとお世辞にも清潔な状態とはいえません。
そこで大事になるのが、定期健診による歯ブラシ指導と歯のクリーニングとです。
ただし歯ブラシ指導を受けても100%完璧に磨けるわけではありません。
磨けていないところを意識するあまり、
今まで磨けていたところが磨けなくなるということがしばしば起こります。
そのため、定期的にプロによる歯のクリーニングのケアを受けることもおすすめします。
一度クリーニングをすると歯の舌触りが全然違うことが実感できます。
この綺麗な状態を保つということも、
歯を保つモチベーションの一つにして頂けたら嬉しく思います。